生ごみを捨てない食循環ホテルを目指し「大型コンポストバッグ」を導入

ホテルウィングチェーンやテンザホテルを運営する株式会社ミナシア 本社:東京都千代田区、代表取締役社長 下嶋一義 は、ローカルフードサイクリング株式会社(本社:福岡県福岡市、代表取締役:平 由以子)が開発した「 LFCコンポスト 」を活用し、NPO法人循環生活研究所所在福岡県福岡市、理事長 永田由利子のサポートのもと、生ごみ循環の仕組みを導入しました。この堆肥から作られた美味しい野菜が5月25日に納入され、翌日より定期的にホテルの朝食でご提供いたします 。

■生ごみリサイクル「大型コンポストバッグ」 導入の背景
出張先や旅先での楽しみのひとつである「朝食ビュッフェ」。いつもの朝食とは違って和洋折衷多くの品数が並び、好きなモノを好きなだけ食べることができ、ご当地メニューも ある ことから当ホテルチェーンでも大変ご好評をいただいております。しかしながら、お客様に喜んでいただけるよう品数を増やしたり、見た目の美味しさを保つために量を補充したりとお客様満足とは相反して、食べ残しや調理くずなど生ごみの問題がありました。リゾートホテルやシティホテルのように、複数のレストランやバンケットルームがない宿泊特化型のホテルでは大型リサイクル装置の設置は、費用面やスペースの面で難しいという現状があります。
以前より当ホテルチェーンでは 、食材の廃棄 ロスを減らすために喫食数が一定数を超えると小ポーションでご提供、または定食スタイルで提供するなど工夫を凝らしていましたが、生ごみがゼロになることはありません。そこでこの度、 ローカルフードサイクリング㈱が開発した「 LFCコンポスト」 の仕組み を博多と熊本の2店舗で試験導入し、 生ごみを限りなくゼロにするほか、コンポストで出来た堆肥 で育てた 野菜を朝食に取り入れる 試みをスタートし 、小さなことからコツコツと環境に優しいホテルを目指して まいります。
<導入店舗>
ホテルウィングインターナショナルセレクト博多駅前
ホテルウィングインターナショナルセレクト熊本

■LFC循環野菜を5 5/2626~朝食で提供スタート
当ホテルの生ごみは「LFCコンポスト 」で 堆肥化 (減容化されるだけでなく、生産地の土地・土壌の質の改善にも役立ちます。また、社会問題となっている生ごみの廃棄物回収や焼却によるCO2の排出量削減にも繋がります。環境への配慮もさることながら 、一番の魅力は美味しい有機野菜をお客様にお届けできるところにあります。化学肥料や農薬を使わずに自然堆肥を使った農法では、ミネラル分などが土に還元され、育てた野菜には栄養がバランスよく豊富に含まれているといいます。その野菜やハーブを当ホテルチェーンの博多と熊本 のレストランでは5月 26 日より、まずは朝食にてご提供させていただきます。「地域との連携」を意識し、地域の生産者と消費者の新しい繋がりとして食のリサイクル((=食循環)の試みがスタートしました。

■LFCコンポスト について
生ごみを減らし、美味しい野菜をつくるための堆肥(土)を作ってくれるコンポスト。「LFCコンポストセット」は生ごみの分解を速め、悪臭の発生を抑える独自の配合基材(生ごみと混ぜ合わせる原料)、水や虫の侵入を防ぐ特注のファスナーなど、初めての方から慣れた方まで続けやすい工夫を各所に施しています。 1日300gの生ごみを1.5ヵ月~2ヵ月間投入することができ、その後、2~3週間ほどで栄養価の高い堆肥へと変わります。LFC専用バッグはペットボトルや廃プラスチックの再生生地で作られており、持ち運びにも便利な仕様となっています。