株式会社ミナシア minacia

開発秘話|vol.3

ホテルウィングインターナショナルセレクト東大阪進化し続けるものづくりのまちに寄り添う
“産業アートホテル”

ホテルウィングインターナショナル

Select 東大阪

物件概要

構造・客室数:S造地上8階・132室
付帯施設:レストラン・大浴場
アクセス:大阪メトロ中央線「長田駅」3番出口より徒歩1分

進化し続けるものづくりのまちに寄り添う“産業アートホテル”

「ものづくりのまち」や「ラグビーのまち」として知られる東大阪。そんな東大阪の魅力を館内の随所にデザインしているのが、「ホテルウィングインターナショナルセレクト東大阪」です。また、東大阪市内の企業とのコラボレーションを実現し、ホテル設備や什器・備品など市内企業が製造されたものを多数採用。特徴的なホテルに仕上がりました。そんな当ホテルの魅力を紹介しましょう。

ものづくりとラグビーをコンセプトに

「ホテルウィングインターナショナルセレクト東大阪」の概要について教えてください。

当ホテルがある地域は、まさに“ものづくり”の街です。まるで「下町ロケット」を体現するかのように、中小企業が密集している場所になります。ただホテルに関しては、20年ほど前に1軒できた以降、建てられていません。

たしかにこれまでは、周りが工場ばかりということもあり、ホテルそのものが必要とされていませんでした。しかし現在は、インバウンド需要の高まりから宿泊施設へのニーズが拡大。その結果、ビジネスマンが宿泊先を確保できなくなってしまいました。

そこで、定期的に出張するビジネスマンの需要に応えるべく、当ホテルを建設したという経緯があります。ビジネスマンの方々に喜んでいただけるよう、必要な設備をきちんと整え、さらには大浴場を設けるなどの工夫もしています。

当ホテルはどのようなコンセプトで建てられたのでしょうか?

東大阪と言えばやはり“ラグビー”です。東大阪市にある「花園ラグビー場」は、日本初のラグビー専用スタジアムとして、1929年に開場しました。そのため、「東大阪と言えばラグビー」というイメージは、幅広く定着しているかと思います。

ラグビーに加えて、東大阪市ならではの文化である「ものづくりのまち」というコンセプトを打ち出しているのが当ホテルの特徴です。客室は、「ラグビーフロア」と「産業アートフロア」に分け、コンセプトに忠実なホテルに仕上げています。

その結果、競合他社と価格競争することなく、選んでいただけるホテルになりました。まさに、ホテルづくりに関するこれまでの経験や知見が活かされた物件であると思います。

デザインの中心にあるのは“ネジ”

ものづくりをデザインに反映させるというのは、チャレンジングな取り組みですね。

デザイナーさんと共に東大阪市の市長のもとを表敬訪問したとき、「東大阪は、大阪、京都、奈良、関空、和歌山方面など、どこからでもアクセスできます。そうした“交通の要所”ということから、工業の町として発展しました」という話をお聞きしました。

そのような特徴を活かし、デザインに反映させるためには何が必要なのか。そこで取り上げられたのが“ネジ”でした。そもそもネジというのは、目立たない存在ではありますが、これがなければ世の中は成り立ちません。非常に重要なパーツなのです。

そのネジを、デザインとして採用してみる。そうすることで、ものづくりの町である東大阪の特色を反映させつつ、魅力的なホテルになるのではないかと考えました。1階エレベーター横には、一般的なネジからは想像もできないようなデザイン性の高いオブジェが配置されています。

工業に欠かせないネジを、デザインとして取り入れているのですね。

より細かく言うと、「ボルトやナットの連続性を意識したデザイン」ということになります。それに加えて、ラグビーやジャズなど東大阪のイメージとして定着しているものを組み合わせるなど、目でも楽しんでいただけるよう工夫しています。

たとえば、貯水槽を隠すフェンスにあしらわれているラッパ型のオブジェをネジでデザインするなど、一見するだけではわからないようなところにまでこだわっています。そのような細かい部分まで楽しんでいただけると嬉しいですね。

ちなみにオープニングセレモニーには、市長にも参加していただきました。大阪の路線図をつくり、当ホテルのマークを置きつつ、先ほどのネジパネルアートの最後のパーツをみんなで一緒にはめていく。とても印象的なオープニングセレモニーになりました。

「こんな面白いホテルがある」と自慢されるような
ホテルを目指して

当ホテルにおけるオーナー様の意向についてはいかがですか?

おかげさまで、自由にコンセプトを設定させていただきました。もちろん、ホテルウィングらしさを追求することも忘れていません。周囲と同じことをするのではなく、東大阪をよく知り、そのうえで特徴的なホテルに仕上げたつもりです。

まさに、東大阪らしさがふんだんに盛り込まれたホテルになっています。

我々としても、「こんな面白いホテルがあるんだ」などと言っていただけると、非常に嬉しく思います。やはり、地元の人が自分たちの言葉で語ってくれるホテルというのは、目指すべきところだと思いますので。

ラグビーフロアに関しても、市の資料室にあった花園ラグビー場の写真をアートパネルにして壁に飾るなどの工夫をしています。また、エレベーターを待っているときに座れる椅子は、花園ラグビー場から撤去された椅子を譲り受け、手直しして使用しています。

このような細かい配慮は、すべてお客様に喜んでいただくための工夫です。どこにでもあるホテルをつくるのではなく、地元の人が積極的に知人・友人にすすめてくれるようなホテルをつくることができれば、自然と多くの方からご支持いただけるのだと思います。

開発事例Development Example

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